4.



ぐぉぉぉぉぉん・・・・・ごぉぉぉぉぉん・・・・・・

遠くの方から鐘の様な重厚な音が響く。
真っ暗な部屋の中、布団の中で目を開けていたアリアは立ち上がり窓を開けて山の方を見た。
街灯もまばらな月明かりの下で見えたのはあの桜の木だけだったが、その周りには怪しげな霧がでていた。時折その霧の中で煌く光が見える。
今日も、彼は一人で戦ってるだろうか。
アリアはしばらく、彼が居るだろう、桜を見つめていたがそのうち窓を閉めて布団の中に潜った。
明日、彼が無事に桜の木の下にいるか、見に行こう。



* * * *



今日も彼が起きたのは昼も近い時間だった。
のんびりと洗面所で顔を洗い、服を着て下の階に行くと食堂や居間には誰もおらず、ファルシオンは居間の机の上に置いてある林檎を手にとって辺りを見渡した。
古いねじ巻時計のかかった壁に、美しい水墨画の描かれた襖。窓際に置かれた梟の剥製。
だがやはり人の気配はどこからもしない。
無用心だな、と思いながら部屋から出ると外からルージュの声が聞こえた。
彼女は宿の近所の子供たちと、奥の物置らしき建物から何かを引き出していた。
「これ、祭り、つかう」
子供たちがたどたどしい共通語を喋りながらなにやら引っ張っている。神輿のようなものか。ルージュはそれを見つめながら首を傾げる。
「重いね、これ。何に使うのかしら」
「それを担いで道を練り歩くんじゃないかな。土着の祭りの際によくある事だよ」
ルージュが振り返り、笑う。
「おはようファルシオンくん。起きるの遅いよ」
「どうにも朝は苦手なんだ。朝早く起きたためしがない・・・・・・」
ファルシオンは持っていた林檎をルージュに渡すと、彼の登場に驚いて下がる子供たちをよそに神輿を物置から完全に引きずり出した。
子供たちは恐る恐るファルシオンに頭を下げると、今度は物置に入って飾り用の道具を持ち出し始める。それを見守りながらファルシオンとルージュは庭の隅にある木の椅子に座った。
「庭で散歩してたら、この子たちに手伝ってって言われちゃって」
異様な容姿の自分を凝視している男の子に苦笑し、ファルシオンはルージュの手にあった林檎を投げて渡した。男の子はおっかなびっくりしながら仲間の元へと何かを叫びながら戻っていく。
可愛いね、と微笑みながらルージュが言う。
「明日と明後日、この街の御祭りなんだって。女将さんも準備に出かけたから、お昼ご飯は頼めば仲居さんが作ってくれるって」
「へぇ。なら折角だから外で食べてくるか。アリアが食べたがってた店、あっただろ」
そこでファルシオンは彼女の不在に気づく。
「アリアは?」
少し困ったような顔をしてルージュが答えた。
「会いに行くって、朝早くからでてっちゃったの。なんて言ってたっけ、名前・・・・・・」
「ああ、なんだっけ・・・・・・デンジくん?」
「あ、そう。デンジくんのところに遊びに行っちゃったわ」
「まぁ暗くなる前に帰るようにはいつも言ってるから・・・・・僕らだけで行っちゃおうか」
それから二人は散歩がてら昼食を食べに出かけた。
街は御祭りの準備一色で、いたるところに提灯や鳥を模した張りぼてなどが付けられていた。通りを派手な衣装を着た子供たちが走りぬける。
駅前の、古い食堂(築200年の建物らしい)で二人は昼食を取った。
会計の時店の従業員が鳥を模した仮面と祭りの案内の紙を差し出してきた。
ファルシオンとルージュは顔を見合す。
「これは?」
「この街の観光協会が、観光客の方も祭りを楽しんでいただきたいとの事で配ってるんです。明日から祭りが始まるんで、どうぞ参加してくださいね」
「もらえるの?」
「そうみたいだ。ありがとう」
「ちょっと不気味なお面ね」
ルージュは早速仮面をかぶり、喜んだ。
帰り道、ファルシオンは共通語で書かれた案内書を歩きながら読んだ。
「へぇ。祭の由来とか言い伝えが書いてあるな。ルージュも読む?」
ルージュは頷く。
ファルシオンのの落ち着いた声が詩吟のように物語を語った。


* * * *


今から500年前、鳥を祀る一族は祖国での勢力争いに破れ、土地を追われ海を越えてこの地へと辿り着きました。そしてこの地に新たな国を作ろうと開拓を始めましたが、ある日、敵の勢力が海を越えて追ってきたのです。彼らはこの地さえも侵略しようとして追ってきたのでした。
敵の一族は呪術を用いて白い大蛇の神「クチナワ」をヨミの国から呼び起こし、私たちの先祖を滅ぼそうとしました。圧倒的に数が少ないうえ、彼らの産土の神すらクチナワに喰われてしまった鳥を祀る一族は、迫り来る大蛇の前で天に向かって祈りを捧げました。
すると願いを聞きつけたかのように天から光り輝く鳥が現れました。その光鳥はクチナワと三日三晩戦い続け、そしてついにクチナワを倒し、天に向かって啼くと現在の街の中心であるコウミョウサンへと消えて行きました。
鳥を祀る一族はその光鳥を祀り、自ら一族の守護神として山の頂上に社を建てました。 
その社は代々皇族の娘が巫女を務めこの地の拠り所とされてきましたが、100年前の大戦にて焼失し、今では社の建設時に植えられたという桜の木しか残っていません。
桜は今でも春には花をつけ、美しい姿で我々を楽しませてくれます。また、桜が散り萌黄色の葉がつく頃にはアマノオオトリマツリが行なわれ、毎年海外を含め数十万人を越える人々がこの街に集います。その為コウミョウサンの桜はこの街のシンボルとも言うべき存在です。街の住人は桜の保護活動を代々続けて大切に扱っています・・・・


* * * *


途中で二人は土産店に寄ってから宿へと戻った。
昼を過ぎて多少時間が経った路地には自分たちと同じような旅行者が歩いていた。皆、手には祭用のお面がある。
酒造から酒樽を持ち出している若い男性陣の脇を通り過ぎ、宿へと辿り着く。
宿の中に入ると、居間の方に女将と見かけない老婆が居た。新しい客なのかと思い軽い会釈をして上の階に上がろうとするが。
「ああちょっと、あなたたち」
女将に呼び止められて立ち止まる。彼女はおいで、と二人を手招きした。ルージュと共に首を傾げながら居間に向かう。
「なんですか?」
女将はまぁ座って、と言いながらソファーに腰掛けていた老婆の方へと視線を移す。
小奇麗な身なりをした、上品そうな老婆だった。深い皺が刻まれた口元に優しげな笑みが浮かぶ。
老婆は立ち上がり、深々と頭を下げた。
「お初にお目にかかります。私、サクラガミと申します」
一瞬呆然としていたが、ファルシオンも頭を下げる。
「ああ・・・えーと僕はファルシオンっていいます。彼女はルージュ」
「こんにちわ」
ファルシオンは女将を見た。
「僕たちに、何か用でも?」
女将は頷く。
「あなたたちの連れの女の子がね、あの呪われた桜の元で少年を見たと言っていたの。知ってるかしら」
二人はアリアの行っていた事を思い出し、頷いた。
「ああ、あの・・・・・・・・・・・・・・・ゲンジくん?」
「違うわ、セイジくんよ」
あやふやな名前を思い浮べる二人を他所に、女将は話を続ける。
「あの山は――少し前まではあの山に一般人も入れたけど、花守の一族が居なくなって以来誰も住み着かなかったんだよ。昔から幽霊や魑魅魍魎の類がはびこるという噂の耐えない霊地だったからね。春になって桜が咲く時期に御祭りがあるんだけど、その日以外はほとんど地元の人ですら近寄らないような場所なんだ。
特にここ最近では幽霊が出ると言う話が頻繁に起きてて、立ち入り禁止になったんだけど・・・・・・・」
「私の一族が、代々あの山を守っておりました」
か細い声でサクラガミが続ける。
「ですがすでに一族は滅び、残る者も私一人でございます。・・・・・・きっとこれは報いなのでしょう」
彼女は膝の上に置いていた包みを机の上に乗せた。風呂敷を広げると、中に入っていたのは小さな壷だった。
「これは?」
「私の姉でございます」
その言葉にファルシオンは言葉を失う。そして横で首を傾げるルージュにそっと呟いた。
「彼らの葬送は確か火葬だよ。あの壷の中はたぶん遺灰だ」
「灰・・・・・・?」
口に手を当ててルージュが驚く。
「左様でございます。この中は私の姉の遺灰です」
サクラガミは大事そうにその壷を抱きしめ、ぽろぽろと涙をこぼした。女将が彼女の背中をさするが、彼女は口を震わせながら懇願した。
「どうかお願いでございます。姉をあの人の元に連れて行って欲しいのです。そして、私たちのした行いをどうか許して欲しいと・・・・・・・どうか、どうか・・・・・・・」
サクラガミは静かに、だがはっきりとした声で語り始めた。
長い話になりますがどうか、と頭を下げる。



私の家は代々、あの山に住み天鳳(アマノオオトリ)様を祀る社と桜の木を守る役目を授けられた一族でした。由来は三百年もの昔とされています。
私の家族は父と母、祖母に姉二人の六人家族でした。ですが一番上の姉は私が生まれて少しの時に、事故に遭い亡くなりました。なので二番目の姉との思い出しか覚えてはいません。私たち姉妹は歳は離れていましたがとても仲がよく、姉が元気な頃はよく二人で悪戯ばかりしていました。親に怒られては躾として森の中の洞に半日閉じ込められたりしていました。
姉は私とは違い行動的で、一人で山を駆け回ったり、川で座り込んで釣りをしたりするのが好きでした。私はいつも姉の横で静かに本を読んだりしているような子でした。
また、姉はよく虚空を見つめては其処に存在する何かを感じておりました。それは人であったり、得体の知れない生物だったり・・・・・霊感が強いとでも言いましょうか、姉にはそういうものが見えておりました。
姉はそういった類のものを感じることの出来ない私に彼らの事をよく教えてくれました。
私が初等学校へ上がった頃、姉は病にかかりました。肺病です。当時の医学では、治す事の難しい病気であり、人に感染する為に姉は本家から離れたところに建ててある、離れに移されました。
姉に会うことが出来ず、私はよく泣きました。毎日食事を持って行き、扉越しの姉の元で本を読んだり学校であった事柄などを書いた絵日記を中に入れて交換し合ったり――とにかく、家族に見捨てられそうだった姉を慕っておりました。 
私たちの父は厳格な人で・・・・・家柄にこだわっておりました。なので、姉を街の有力者の下へと嫁がせようとしていたのです。今のお嬢さんがたは驚くでしょうが、昔は十五になれば親同士が決めた相手と結婚するのは当たり前の事でした。結婚とは有力者にとっては家柄を守る、もしくは支配を広げる策略だったのです。
父は婚期を失ってしまった姉に失望いたしました。父は姉に興味を持たなくなり、彼女に冷たく当たりました。幼かった私の目から見ましても、姉の境遇は悲遇なものでした。病気の治りも芳しくなく、姉は三年ほど離れで過ごしておりました。
のちに、だいぶ姉の様態がよくなった頃です。姉の部屋に行くと、いつも活き活きとした花が飾ってある事に気づきました。
最初は祖母か母が花を代えているのかと思っておりましたが・・・・・姉に尋ねると、姉は笑ってばかりで答えてくれませんでした。
不思議に思った私は、こっそり姉の部屋を訪れました。すると、姉が誰もいない場所に向かって話しかけているのです。
とうとう気でも触れたか、と思いました。私が部屋に行くと、それそこに居るわと言うのです。もちろん私には何も見えません。確かに今思うと、誰かの気配を感じていたのかもしれませぬが・・・・・私は母に頼み、狐憑き払いのお坊さんを呼んでもらいました。しかしお坊さんは姉の部屋に入るや否や、額を小突かれたように後ろに倒れ、失神してしまいました。私と母は唖然としていましたが、姉は大きな声で笑っておりました。
そして、次の日でした。桜の花が咲いたというのに強い雨が振っていた日だったと覚えております。彼が、姉の部屋の前の庭に傘をさして立っていたのです――



* * * *



「・・・・・ああ、明日からだったか」
ホースで畑に水を撒きながら、恋路が呟いた。
水路でカエルを捕まえて遊んでいたアリアが顔を上げる。
「?」
「祭があるんだ。でかい祭だから、お前らも行ってみたらどうだ」
ああ、そういえば女将のおばちゃんが言ってたな。眼下に広がる街を見ながら思い出す。
「アリアはまつりに行く。レンジは?」
恋路は答えなかった。ホースを上に向け、地表にサァァと水を降り注ぐ。小さな虹ができていた。
恋路の生活は気ままだった。
昨晩に怪我をしたらしく、見たときには彼の顔にはいくつか傷が走っていた。
桜の木の下で寝ていた彼は、日の出と共に現れたアリアに気づくと何も言わず手ぬぐいで顔を拭って屋敷へと戻った。汚れていた服を着替えて朝食を作り、一人で黙々と食べた。
アリアも無言で部屋の中に座っていると(彼女は女将が手早く作って持たせてくれた握り飯を食べ終わっていた)、彼は立ち上がって台所の方へ行き、しばらくすると林檎を持ってきた。甘くて美味しかった。
彼の食料は主に自分で作っている作物だった。屋敷の裏に広がる、そこまで大きくない畑には幾種類かの野菜が育っていた。彼のいる山には他にも収穫できるような植物が自生し、下の街と交流の無い彼でも食うことには困らないようだった。ただ、米だけは作っていないらしい。
「・・・・・・・おまえさぁ」
朝食の後に畑に向かった恋路を追い、畑で遊んでいたアリアに声をかけた。
「・・・・・・なんで、俺に構うんだ?」
顔を上げてアリアはじっと彼を見る。手の上のカエルがゲェ、と鳴いた。
何も答えないアリアに、恋路はため息を一つつくと憮然とした声で続ける。
「俺のもんじゃねぇから、ほんとはここに来るなとは言えねぇけど・・・・・おまえも見ただろ、この山の夜を。はっきり言って、人間がここに来られると迷惑なんだ。おまえは旅の途中で、色々なものを見て回ってて、好奇心から俺のところに来てるかもしれないが・・・・・・」
「アリアはじゃま?」
帽子の下で彼女が言う。恋路は少し考えたが、はっきりと言った。
「ああ。そうだな」
恋路は水を止めホースを片付ける。
片付け終わり、振り向くとアリアが唇を噛んで立っていた。
「・・・・・・レンジはきこえない?」
「何が」
「あのさくらの声」
桜を見る。今日も青空の下、美しい花を咲かせてそこにある。だが彼には何も聞こえなかった。
「アリアはこの街にきてからずっときいていた。さいしょは何かわからなかったけど、レンジを知ってからわかった。あのひとはあそこにいる。ずっと、レンジに話しかけ――」
「もういい」
恋路が声をあげ制止した。アリアは一瞬口を噤むが、頭を横に振る。
「あのひとはあんたのそばにいるよ。アリアはかんじる」
「俺には感じる事なんてできねぇ」
彼は吐き捨て、拳を握り締めた。
「俺には聞こえねぇ。見えねぇ。触れる事も、お互い笑う事もできねぇ。
俺の声を聞き、俺の姿を見て、俺に触れて、お互いに笑いたいと言ったのはあいつだ。だから俺は今ここに居る。なのに約束だけ残して――」
残して、とまで言うと彼は目を伏せて、独り言のように呟く。
「昔はあんなに近くに感じていたのに・・・・・どうして、俺は忘れていくんだ?」
アリアは何も言わなかった。恋路はやがてゆっくりと歩き出し、屋敷の方へ帰ってゆく。その後を着いていこうとするが、恋路は止めた。
「あの桜が咲き続ける事で、入り口が広がりすぎた。だから今夜、俺が入り口を閉める。明日にはお前も、この街のやつらも俺の事は忘れるだろう・・・・・・もう、俺に関わらないでくれ。これ以上は辛くなるだけだ」
恋路はアリアに背を向け、もう振り返らなかった。一人で屋敷に戻ってゆく恋路を見ながら、アリアは何かを言いかけたがその言葉を噤む。
喉のここまで来てるのに、言葉にならない。アリアはそれが悔しかった。桜の木の下で、彼女が寂しげに笑っている。伝わらないでしょう、と呟きながら。
アリアは山を駆け下りて行った。階段を駆け下りながら、ごめんなさいと思った。



アリアが去るのを見届けて、屋敷の門をくぐった恋路は憮然とした顔で言う。
「・・・・・・おまえも早く帰れよ。何の用だ」
「いやぁ。タイミングが悪くて出るに出られず」
門の中、庭にいた紫髪の青年を睨む。恋路は彼の顔を見て半眼で言った。
「・・・・・・この前いきなり出てきたおまえに意味もわからず飛びひざ蹴りをくらったような覚えがあるんだが」
「ありえないありえない」
長い耳をぴんと立て、ファルシオンは首を横に振る。
見た目だけじゃなく中身もふざけてやがるな、と恋路は胡乱な眼差しで彼を見た。
「・・・・・・おまえがファルシオンか。あいつを追っかけてきたのか?なら、もうここに来るなときつく言っといてくれ」
彼は恋路の冷たい言葉も気にせず、苦笑した。
「・・・・・さっきの辛くなるって・・・・・自分が、って事?」
どこから聞いていやがったんだ、と恋路は再び憮然とする。だが表情を変えないまま涼しげに居座るファルシオンに、ついに観念した。
アリアが走り去った方を見ながら言う。
「・・・・・俺にはわからねぇよ。どうして見ず知らずの奴にああまで必死になる」
「見た目によらず優しいから」
「・・・・・・おせっかいな・・・・・」
「僕らは聞こえてくる音を雑音と感じてしまうことがある」
突然の言葉に恋路は眉をしかめる。だがファルシオンは静かな口調で続ける。
「でもあの子には雑音という概念がない。だから、聞こえてくる大切な音や声を気づく事の出来る自分はそれらを見過ごしたくないと思ってる。
・・・・・・・そんな理由だと思うけど」
恋路は何も言わなかった。少し驚いているようだった。
それを見てファルシオンは満足そうに一度だけ頷くと、門の外に出て行った。
「あんたにとってはおせっかいだったかもしれないけど、あの子の事は悪く思わないでくれないか。頼むよ。それと、この前のあの変な野菜ありがとう。おかげで偏頭痛が消えたよ」
彼はひらひらと手を振りながらアリアが去った道を行く。
「じゃ、また」
「・・・・・・・・。」
まただと?と思った頃には彼の姿はもうすでに無く、下の街から流れてきた御囃子の音が聞こえてくるだけだった。